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「500ページの夢の束」観てきました。ネタバレ全開感想 [映画の話]

『500ページの夢の束』観てきました。
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主人公ウェンディは支援施設で暮らす、こだわりが強い系の特性の発達障害の21歳の女性。スタートレックの脚本コンテストに応募するために、オークランドからロスのパラマウント目指してバスに乗ったものの、途中でアクシデント起きまくりで…という、一応ロードムービー…になるのかな。

問題なくロサンゼルスに着けてたら8〜9時間くらいの距離に、いろいろあって3日かかる物語。彼女の書いたスタートレックのスポック主役の脚本と彼女自身の身の上がオーバーラップして話が進んでいきます。

映画としては「1人では暮らせない、でも家族とは問題があって一緒には暮らしてもらえない」彼女の、彼女にしては思いきった勇気と行動による自立への目覚め&いるべき場所に帰り着く事がメインで、スタトレはオマケみたいな物なのですが、『スタートレック』がどんな風に扱われてるかという興味で観に行きました。

メインじゃないとはいえ、本国でも『スタトレ知ってる』前提で観る映画だと思うので、スタトレ成分はもっと濃くてもいいんじゃなかろうか。 スタトレ的クライマックスは、家出人捜索中の警官がウェンディ見つけて(普通だとおびえさせるばっかなので)クリンゴン語で話しかけるシーン…くらいなのが物足りないのであった。
出演者もスタトレ関係からはアリス・イブ出すのが限界だったかなあって。さりげなくバスの乗客の中に知ってる顔がいるとかあると楽しかったと思うのだけど。←いや、だから、そういう映画じゃないのだが(^.^;)

気になったのは、この映画の中に出てくるメインの登場人物が「スタトレにやたら詳しい」人か「全く知らない」人(スターウォーズと区別付いてない、カークすら知らない)に分かれてたこと。中間(最初のシリーズだけ子供の頃に観てた、とかカークとスポックの名前なら知ってる、とか)の方が実際には多いと思うんだけど、お話の都合上しかたないのか。

人の目が見られない、触るのも触られるのも苦手、音に過敏、人に自分の意見が言えない、何かあるとすぐパニックになる、そんな彼女が旅の果てにほんの少しそれを克服する…彼女にとってそれはものすごい一歩を踏み出してるし、問題だったお姉さんとの関係もちょっぴり前進するんだけど、映像的にはその辺どうしても地味なので、映画的カタルシスが足りなかった…とオットの感想。

いろんな感想はさておき、旅の出だしで500枚の紙の束をそのままカバンにつっこむシーンで「頼む、頼むからそれを封筒にまとめて入れてくれえええええ」と思いました。←その後何が起きるかすぐわかる伏線すぎて(>_<)。

ストーリー上必要は無いのでぼかされてるのですが、「スタトレ知識では超天才」である彼女の脚本、映画の中で読んだ人はみんな褒めてるんだけど、実際のところは脚本家としてどのくらいの実力の持ち主だったのかは知りたかったかも。
内容も部分部分しか出てこないのですが、スポックが死んじゃうカークを助けるために時間を超えてウォーフに会ったりする系っぽいので、映像で観てみたい。

余談。バス会社のウイバー先生(^-^)は病院の事務員とかに混じってたら楽しかったかな。

地味なりにとてもよい映画なのですが、スタトレファンが観るとこんな感じになるのでした。


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