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新盆…施餓鬼法要のまき [実家のこと]

さて、新盆最後のイベント「施餓鬼法要」です。
今年新盆を迎えた家の人たちが(今年は11家だった)1時半に喪服でお寺に集合です。
冷房の入った家の中ですら喪服を着たとたんに汗が噴き出す暑さの今日、お寺に向かって歩きながら死ぬかと思いました〜。あまりの暑さにオットなんか、親戚と近所中の人に後ろ指さされて村八分になってもいいからこのままバックレようかと思ったらしい。
でもお寺は数年前に新しく建てたばかりなので、本堂にはクーラーが入ってるのだ! 助かったー!!  私は施餓鬼法要は2回目なんだけど(始めて出たのは義母のとき)、そのときはまだ古かったので当然冷房なんてなく風通しも悪く、暑さと長ーいお経に意識が朦朧となってたような記憶があります。今日も有難い法話の一番最初に代表のお坊さんが「古い寺の時は『せがき法要』ではなく『あせがき法要』でしたなあ〜」とオヤジギャグを飛ばしてました(^.^;) そーいやー喪服のこっちもだけど、袈裟のお坊さんたちも暑いと大変だよね。

法要は…
・施餓鬼の謂れ等のありがたい法話約20分
   →たいへん有難いお話なのですが、最初の5分であきた子供が騒ぎ出した。

・導師(うちの寺の住職)とその他9人の僧侶による、先祖と新盆御霊に対するありがたい読経
   →そろいの紗の袈裟での9人の入場&読経は圧巻。導師も見たことないような最高位の袈裟を着てました(お盆の棚経のときの袈裟なんか虫食いの穴があいてたのだが(トホホ)雲泥の差じゃ〜)。

・導師が施餓鬼壇に移動して施餓鬼供養の読経
   →餓鬼道に落ちた人々がこれで救われるらしい

・過去帳読み上げ・施餓鬼塔婆芳名読み上げ
   →檀家全部の塔婆(卒塔婆)はけっこうな数なのだが、それを全部読み上げる。すごい大変そうだった。

・諷じゅ文読み上げ
   →ふじゅもん(この辺の人はみんな「ふじ」って呼んでる)とは…簡単に言うと、新盆の御霊が成仏できますように〜と願うもので、新盆の家の親戚とか友人・知人・近所の人だけが出せる個人の御布施のようなものらしい。実際はもっと複雑な謂われがあるらしいのだが、教えてくれる人はみんな「なんでもいいから一人千円出す。そういうもんだ」って言う(苦笑)。
で、それの名簿を新盆の家の人がそれぞれ作ってあらかじめ寺に渡してあるので(うちは15日に私が作ってお寺に届けた)法要の最後に導師が、名簿に載ってる名前を全部読み上げる。少ない家で3人、多い家で50人超えてました。全部で230人くらいだった。新盆の家が多かったり、それぞれに親戚が多かったりするともっととんでもない数になるようです。今年は少ない方らしいよ。

〆のお話があって法要はおしまい。お疲れ様でしたー。
新盆以外の人は、これが終わる頃を見計らってお寺に集まって、配られる塔婆を待ちます。

そのあといただいた塔婆を持ってお墓に納め、お盆のすべての行事がこれで終了です。
(あとはレンタルの盆棚の片付けをしてもらえばほんと終わる〜)


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コメント 2

おとうと

お疲れ様でした。記録的な猛暑の時に大変でしたねぇ。
檀家の為?のエアコンが有ってよかった。
暑くて猫もぐったりよ。
by おとうと (2007-08-17 01:04) 

いぶき

うーん、大変だ。
大変だけど興味深く面白い!
実家はそういうことを極力避けて通る祖母世代に、めんどくさがりの親世代で、何も風習が残されていないし。
夫の方は上京組の末っ子だから、これまた何も無いし。
あ、でも早々に買ったお墓をこないだ見に行ってきました。分譲住宅のような墓地に初めて入った…。
by いぶき (2007-08-28 09:21) 

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